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序文

カルロス カスタネダとは誰か?

カスタネダは自己流のシャーマンであり「ナワール」である。彼は27代におよぶ特殊な呪術の系譜を継承し、自分はその最後の最終のリーダーであると主張している。カスタネダの伝説はその著作の中に存在している(1968年の『ドン ファンの教え−ヤキの知の方法』にはじまる)。そして彼の仲間であるタイシャ エイブラーやフロリンダ ドナー−グラウ(下記参照)の著作の中にある。こちらもまたドン ファンの呪術師集団との修行を記述することを目的としている。彼らは1993年から一連の公的ワークショップを始め、「テンセグリティ」と呼ばれる教えを主に唱道している。これは「古代メキシコの呪術師」に起源を持つと謂う呪術師の系譜からカスタネダが受け継いだと主張している運動の集成である。

 カスタネダの著作が最初に登場したときから、多くの批判はその真実性に疑いを持ってきた。様々な観点からカスタネダの主張を攻撃する著作や論文が長年にわたって公刊されてきている。(たとえば、他の文化人類学者による記述との著しい類似を持つ箇所、ソノラ砂漠では見られそうもない植物、動物相の指摘、カスタネダの師と称するドン ファンが教育を受けていないヤキのシャーマンであるのは不可能であること、その教えは洗練された哲学に精通しており、ニーチェやグルジェフの哲学と注目すべき類似性を持っていること、そして著作の内部では日付と出来事との間に基本的な整合性がないこと、などである。)[A カスタネダ批判の文献一覧を参照] 70年代後半から80年代前半にかけて、そのような批判がかまびすしくなり、カスタネダが様々な批判に答えることを一貫して避けてきた結果、彼に関する次のような神話がはびこることとなった、すなわちカスタネダ自身、著作に記述された異常な話を取り消したということである。実際その著作が、他の世界や「宇宙に流れるままのエネルギー」を知覚することを学ぶためにドン ファンや彼の一団によってなされた訓練をできるかぎり記述する試み以外のものである、ということをカスタネダは生涯を通じて一度も認めたことはない。[訳注:Coreyによるとアメリカでは啓蒙された人々の間でカスタネダがほぼ物語を作ったと「認めた」ということが信じられているが、そのように彼自身が認めたことは一度もないということである。]

 それにもかかわらず、98年4月27日、ロサンジェルスでカスタネダが死んだあと、そしてとくに98年7月19日にその死が公式に発表されて以来(これは、しばしばカールトン ジェレミー カスタネダとして知られ、彼の「養子」と推定される者が死後、遺産を相続する検認を受けたあとで報道機関に連絡したことの結果である)、カスタネダが著作で語った物語の多くについて、また彼が教えた技術や哲学の本当の出所について、かつてないほど大きな疑いを投げかける暴露が表立って現れている。その死後現れた情報はとくに彼が語り、書いた話の妥当性について極度の疑義を呈している。それはドン ファンとその一団に関わっていたと称する彼のグループの起源についての疑いでもある。[キャロル ティッグズの伝記を参照]



 「魔女たち」とは誰か? 「青い偵察」とは誰か?

 カスタネダがときにドン ファンの弟子達であると主張した3人の女性に対して「魔女たち」という語が使用されたが、これは90年代初めのことである。このうち二人の女性による著作はドン ファンとその一団との体験を記述するという目的で発表された。彼らはフロリンダ ドナー−グラウとタイシャ エイブラー、キャロル ティッグズである。3人とも93年7月から始まったテンセグリティのワークショップに何度も姿を見せていたが、フロリンダとタイシャは著作のサイン会に現れ、ラジオインタヴューにもときおり登場した。

 フロリンダ ドナーの『魔女の夢』は1985年に出版されたもので、ベネズアラの治療師を通じて学ばれ観察されたという話に多くもとづいているが、「北メキシコのインディアン、ナワール」に会ったとか、治療の冒険に導くことになる示唆をフロリンダ マトゥスから受けたなどという言及もあるのである。この著作はさらにカルロス カスタネダによる序文も載せ、そこではフロリンダが「私の共同作業者」となっており、「我々二人はドン ファン マトゥスの世界に属している」とされている。1991年、フロリンダの著作である『夢見の中で存在すること』 Being in Dreaming が出版される。これは呪術師の世界へのイニシエイションである。彼女がドン ファンとその一団に紹介され、その体験と称するものが詳細に書かれている。次の年、タイシャ エイブラー『呪術師の交わり−ある女性の旅』 The Sorcerer's Crossing が出版される。これにもカルロス カスタネダが確認する序文がついている。

 「キャロル」という名前のナワール ウーマンはカスタネダの初期の著作で言及されている。しかしキャロル ティッグズの詳細な記述は93年の『夢見の技』(邦訳『夢見の技法』)に収められている。そこにはまた73年、ドン ファンの一団が「内からの炎によって燃えた」時と同じ頃に、「第二の注意力」へ彼女が身体的に出発したということも出ている。

 この著作はまた最初から第四の女性がドン ファンの世界に入ったことも書いてある。最初は別の世界からカスタネダが「救出する」エネルギー的実体、「スカウト」として登場した若い女性で、ブルースカウトと呼ばれている。この人物は93年テンセグリティのワークショップが始まるとその存在が言及された。彼女はまず95年のワークショップで話をした。ワークショップではときによって名前を変えているように見えるが、全体を通してその法的な名前はナリー アレクサンダーだった。[訳注:Coreyによると、最初のワークショップでキャロルがこの女性に言及し、95年にナリーだと言明したということである。またアメリカでは名前を変えることが登録すれば簡単にできるらしい。フロリンダは3回、キャロルは2回、そしてブルースカウトのパトリシア パーティンはナリー アレクサンダーに変えたということである。法的名前とは、こういう現象を指して言うらしい。]



 サステインドアクション メーリングリストとは何か?

 サステインドアクションはインターネットのメーリングリストで、99年1月1日から設定された。これはカルロス カスタネダの伝説を探求し、深く研究するものである。このリストの多くの人たちは、ほぼ二年間(いわゆる「日曜セッション」という)カスタネダとの週間ミーティングに関わっていた。その他の人々は別のときにカスタネダあるいは彼の仲間と関係を持ち、(カスタネダと彼の仲間が93年に公に始めたときから)いろいろなテンセグリティのワークショップに出席し、何年もの間、彼の著作に記述された「戦士の道」を掘り下げてきた。このリストへの登録者は現在までこちらから勧誘していたのであるが、リストのメンバーになることを求めている意欲ある人は下記にメールを頂ければ歓迎する。 administrator@sustainedaction.org



 このウェブサイトの目的は何か?

 このウェブサイトは、もっと広範なテンセグリティ実践者とカルロス カスタネダの仕事に興味を持つ人々の間で、サステインドアクション での議論を形成しながら洞察を深め、事実や他のことがらを共有するために設定された。われわれは自分たちの理解が発展し、より多くの良い情報が得られるにつれ、このサイトが定期的に更新されるよう望んでいる。

 このリストと、その付加的かつ発展する「まとめ」としてのこのサイトの目的は、ひとことで言えば、カスタネダの伝説が提示する問いを深く掘り下げることである。すなわち、何が真性のものか、何がたんに「我々の注意を引く」ための「お話」なのか、何が機能し、何がそうでないのか、そして他のエネルギー的な説明によって何が記述されるべき、教えられるべきことなのか、ということである。各人がその生において求める、こう言ってよければ「戦士の道」について、もっともよく理解するために、これらの問いに興味を持つ人々を助ける目的で、フォーラムに情報を共有するためにこのサイトは奉仕するだろう。 このリストとサイトのさらなる目的は、意識と知覚を広げる他の手段の探求である[たとえば、探求 Explorations の項を参照]。



 クリアグリーンとは何か、そしてこのサイトとの関連は?

 クリアグリーンとはテンセグリティワークショップを組織し推進するため、カスタネダが95年に設立した会社である。その株主はカスタネダの内輪のサークルのメンバーで、何人かは(たとえばタイシャ エイブラーやフロリンダ ドナー−グラウ)70年代初期からカスタネダと親密に生活をともにし活動してきた人たちである。

 このウェブサイトはクリアグリーンとは 何の関係もない。実際 サステインドアクション のメンバーが目指す結論や考え方の方向性をより広くカスタネダに向かう共同体へ宣伝しようと議論し始めたときに、クリアグリーンはこのウェブサイトの掲示板で議論される情報に対して反応した。すでにクリアグリーンがスポンサーとなってカスタネダとその仲間を奉じていたワークショップを運営していたが、そこでなされた声明の真実性を調査する人たちの志気をそのウェブサイトでくじこうとしたふしがある。[最近のクリアグリーンの掲示に対する一対一の反応についてはこちらを参照] 従って、このウェブサイトは関連する内容に興味を持つ人々がカスタネダとその伝説について検閲されない直接的な情報を得ることのできる希少な場所となっている。この中には私的なセッションでの講話の要約もあり、そこで彼は著作では触れていない話題やテクニックについて話している[たとえば日曜セッションノートを参照]。


--Corey Donovan (founder, Sustained Action)




著作権: 1999 Corey Donovan (or other author, as designated); All rights reserved;
このウェブサイトのいかなる部分についても許可なくコピー、再配布を禁じます。
ご質問その他コメントは下記までお願いします。
contact@sustainedaction.org
最終更新日 10月31日,1999

 

*************************************** 日本語サイト 序文 カルロス カスタネダとは誰か? カスタネダは自己流のシャーマンであり「ナワール」である。彼は27代におよぶ特殊な呪術の系譜を継承し、自分はその最後の最終のリーダーであると主張している。カスタネダの伝説はその著作の中に存在している(1968年の『ドン ファンの教え−ヤキの知の方法』にはじまる)。そして彼の仲間であるタイシャ エイブラーやフロリンダ ドナー−グラウ(下記参照)の著作の中にある。こちらもまたドン ファンの呪術師集団との修行を記述することを目的としている。彼らは1993年から一連の公的ワークショップを始め、「テンセグリティ」と呼ばれる教えを主に唱道している。これは「古代メキシコの呪術師」に起源を持つと謂う呪術師の系譜からカスタネダが受け継いだと主張している運動の集成である。

 カスタネダの著作が最初に登場したときから、多くの批判はその真実性に疑いを持ってきた。様々な観点からカスタネダの主張を攻撃する著作や論文が長年にわたって公刊されてきている。(たとえば、他の文化人類学者による記述との著しい類似を持つ箇所、ソノラ砂漠では見られそうもない植物、動物相の指摘、カスタネダの師と称するドン ファンが教育を受けていないヤキのシャーマンであるのは不可能であること、その教えは洗練された哲学に精通しており、ニーチェやグルジェフの哲学と注目すべき類似性を持っていること、そして著作の内部では日付と出来事との間に基本的な整合性がないこと、などである。)[A カスタネダ批判の文献一覧を参照] 70年代後半から80年代前半にかけて、そのような批判がかまびすしくなり、カスタネダが様々な批判に答えることを一貫して避けてきた結果、彼に関する次のような神話がはびこることとなった、すなわちカスタネダ自身、著作に記述された異常な話を取り消したということである。実際その著作が、他の世界や「宇宙に流れるままのエネルギー」を知覚することを学ぶためにドン ファンや彼の一団によってなされた訓練をできるかぎり記述する試み以外のものである、ということをカスタネダは生涯を通じて一度も認めたことはない。[訳注:Coreyによるとアメリカでは啓蒙された人々の間でカスタネダがほぼ物語を作ったと「認めた」ということが信じられているが、そのように彼自身が認めたことは一度もないということである。]  それにもかかわらず、98年4月27日、ロサンジェルスでカスタネダが死んだあと、そしてとくに98年7月19日にその死が公式に発表されて以来(これは、しばしばカールトン ジェレミー カスタネダとして知られ、彼の「養子」と推定される者が死後、遺産を相続する検認を受けたあとで報道機関に連絡したことの結果である)、カスタネダが著作で語った物語の多くについて、また彼が教えた技術や哲学の本当の出所について、かつてないほど大きな疑いを投げかける暴露が表立って現れている。その死後現れた情報はとくに彼が語り、書いた話の妥当性について極度の疑義を呈している。それはドン ファンとその一団に関わっていたと称する彼のグループの起源についての疑いでもある。[キャロル ティッグズの伝記を参照]  「魔女たち」とは誰か? 「青い偵察」とは誰か?  カスタネダがときにドン ファンの弟子達であると主張した3人の女性に対して「魔女たち」という語が使用されたが、これは90年代初めのことである。このうち二人の女性による著作はドン ファンとその一団との体験を記述するという目的で発表された。彼らはフロリンダ ドナー−グラウとタイシャ エイブラー、キャロル ティッグズである。3人とも93年7月から始まったテンセグリティのワークショップに何度も姿を見せていたが、フロリンダとタイシャは著作のサイン会に現れ、ラジオインタヴューにもときおり登場した。  フロリンダ ドナーの『魔女の夢』は1985年に出版されたもので、ベネズアラの治療師を通じて学ばれ観察されたという話に多くもとづいているが、「北メキシコのインディアン、ナワール」に会ったとか、治療の冒険に導くことになる示唆をフロリンダ マトゥスから受けたなどという言及もあるのである。この著作はさらにカルロス カスタネダによる序文も載せ、そこではフロリンダが「私の共同作業者」となっており、「我々二人はドン ファン マトゥスの世界に属している」とされている。1991年、フロリンダの著作である『夢見の中で存在すること』 Being in Dreaming が出版される。これは呪術師の世界へのイニシエイションである。彼女がドン ファンとその一団に紹介され、その体験と称するものが詳細に書かれている。次の年、タイシャ エイブラー『呪術師の交わり−ある女性の旅』 The Sorcerer's Crossing が出版される。これにもカルロス カスタネダが確認する序文がついている。  「キャロル」という名前のナワール ウーマンはカスタネダの初期の著作で言及されている。しかしキャロル ティッグズの詳細な記述は93年の『夢見の技』(邦訳『夢見の技法』)に収められている。そこにはまた73年、ドン ファンの一団が「内からの炎によって燃えた」時と同じ頃に、「第二の注意力」へ彼女が身体的に出発したということも出ている。  この著作はまた最初から第四の女性がドン ファンの世界に入ったことも書いてある。最初は別の世界からカスタネダが「救出する」エネルギー的実体、「スカウト」として登場した若い女性で、ブルースカウトと呼ばれている。この人物は93年テンセグリティのワークショップが始まるとその存在が言及された。彼女はまず95年のワークショップで話をした。ワークショップではときによって名前を変えているように見えるが、全体を通してその法的な名前はナリー アレクサンダーだった。[訳注:Coreyによると、最初のワークショップでキャロルがこの女性に言及し、95年にナリーだと言明したということである。またアメリカでは名前を変えることが登録すれば簡単にできるらしい。フロリンダは3回、キャロルは2回、そしてブルースカウトのパトリシア パーティンはナリー アレクサンダーに変えたということである。法的名前とは、こういう現象を指して言うらしい。]  サステインドアクション メーリングリストとは何か?  サステインドアクションはインターネットのメーリングリストで、99年1月1日から設定された。これはカルロス カスタネダの伝説を探求し、深く研究するものである。このリストの多くの人たちは、ほぼ二年間(いわゆる「日曜セッション」という)カスタネダとの週間ミーティングに関わっていた。その他の人々は別のときにカスタネダあるいは彼の仲間と関係を持ち、(カスタネダと彼の仲間が93年に公に始めたときから)いろいろなテンセグリティのワークショップに出席し、何年もの間、彼の著作に記述された「戦士の道」を掘り下げてきた。このリストへの登録者は現在までこちらから勧誘していたのであるが、リストのメンバーになることを求めている意欲ある人は下記にメールを頂ければ歓迎する。 administrator@sustainedaction.org  このウェブサイトの目的は何か?  このウェブサイトは、もっと広範なテンセグリティ実践者とカルロス カスタネダの仕事に興味を持つ人々の間で、サステインドアクション での議論を形成しながら洞察を深め、事実や他のことがらを共有するために設定された。われわれは自分たちの理解が発展し、より多くの良い情報が得られるにつれ、このサイトが定期的に更新されるよう望んでいる。  このリストと、その付加的かつ発展する「まとめ」としてのこのサイトの目的は、ひとことで言えば、カスタネダの伝説が提示する問いを深く掘り下げることである。すなわち、何が真性のものか、何がたんに「我々の注意を引く」ための「お話」なのか、何が機能し、何がそうでないのか、そして他のエネルギー的な説明によって何が記述されるべき、教えられるべきことなのか、ということである。各人がその生において求める、こう言ってよければ「戦士の道」について、もっともよく理解するために、これらの問いに興味を持つ人々を助ける目的で、フォーラムに情報を共有するためにこのサイトは奉仕するだろう。 このリストとサイトのさらなる目的は、意識と知覚を広げる他の手段の探求である[たとえば、探求 Explorations の項を参照]。  クリアグリーンとは何か、そしてこのサイトとの関連は?  クリアグリーンとはテンセグリティワークショップを組織し推進するため、カスタネダが95年に設立した会社である。その株主はカスタネダの内輪のサークルのメンバーで、何人かは(たとえばタイシャ エイブラーやフロリンダ ドナー−グラウ)70年代初期からカスタネダと親密に生活をともにし活動してきた人たちである。  このウェブサイトはクリアグリーンとは 何の関係もない。実際 サステインドアクション のメンバーが目指す結論や考え方の方向性をより広くカスタネダに向かう共同体へ宣伝しようと議論し始めたときに、クリアグリーンはこのウェブサイトの掲示板で議論される情報に対して反応した。すでにクリアグリーンがスポンサーとなってカスタネダとその仲間を奉じていたワークショップを運営していたが、そこでなされた声明の真実性を調査する人たちの志気をそのウェブサイトでくじこうとしたふしがある。[最近のクリアグリーンの掲示に対する一対一の反応についてはこちらを参照] 従って、このウェブサイトは関連する内容に興味を持つ人々がカスタネダとその伝説について検閲されない直接的な情報を得ることのできる希少な場所となっている。この中には私的なセッションでの講話の要約もあり、そこで彼は著作では触れていない話題やテクニックについて話している[たとえば日曜セッションノートを参照]。 著作権: 1999 Corey Donovan (or other author, as designated); All rights reserved; このウェブサイトのいかなる部分についても許可なくコピー、再配布を禁じます。 ご質問その他コメントは下記までお願いします。 contact@sustainedaction.org 最終更新日 10月31日,1999 ixlan mailto:ixtlan@eleutheria.com

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